ここ数年、新しい自転車を購入しては乗る前から次の妄想をすることが続いてるが、年ごとに自転車への関わり方も変わってきて、今ではもう本気で走るのは屋内トレーニングだけでいいんじゃねって気がしてくる。

2018年の天候は常軌を逸していて、冬の厳冬、春の花粉地獄が記憶に新しいが、夏の今はキチガイのような酷暑で死人が続出してる。もう東京都心は愚か、日本という国自体が自転車で走るには向いてないのではないかと思えてならない。
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情熱が醒めているといえばそうだが、年間走行距離自体は大幅に更新する予定だし、健康や時間に対する価値観も変わってきてる。かつては夏場に脱水症になるまで走っては何も食べずに寝込んで翌日体重が1.5kg減ったのを喜んだりしていたが、今から見れば水分と筋肉を減らすだけの自傷行為に思えてならず。

秋になったら流石に外にも出れるが、今度は日が落ちるのが早くなる。そして膝に痛みが出て外科に通ってるぐらいだし強度の高い運動は厳しいから、峠に行くのも暫くは無理だろう(まぁ、そもそも都心住まいという事もあり最後に行ったのは2年前なんだが)。

結局のところ、このように外乗りが楽しめない状態が続いてると、自転車は「①室内トレーニング」「②街乗り」「③旅行先の足」の3つの用途を満たすものを保持していればそれで足りて、そして③を今どうしようか真剣に考えている。
とりあえず俺は旅行がしたい。

もう仕事は打ち合わせに行くどころか、即応性が求められる事もなくなり、時間帯すら不問気味になってきた。おそらく社会不適合者の俺は成るべくしてそうなったと思うのだが、もうこうなったら旅にでも出るしかない。

海外は無論、日本ですら、多少暑かろうが遠かろうが、度は訪れる価値のある場所が沢山あると思っている。ただ、そこに自分のロードバイクを持ち込もうとすると途端にそのハードルが上がってしまう。

有り体に言うと、ロードバイクは旅行には向いていない。

自転車としては走行性能は突出して高いだろうし、長期走行後の疲労も相対的に低いだろう。それでも結局は輪行するコストや駐輪するリスクが大きすぎる。

一箇所でもクラックが入ったら全損扱いになる繊細な代物を飛行機に乗せるのは、たとえクロモリでもあっても不安は残るし、シーコンのような堅牢なセミハードケースでも海外の航空会社はやはりリスクが残る。
電車では基本的に迷惑で鼻つまみものなのは言うまでもない。新幹線では薄目の輪行袋に入れた上で、限られた最後列スペースの奪い合いだ。

そして仮に旅行先に持ち運ぶことができても、そこから先の行動は依然と輪行ケースやロードバイクの存在によって制限されることになる。

まず、こんな大きい輪行ケースはおちおち電車やバスに乗せる訳にはいかず非常に邪魔になる。原則タクシーやレンタカーを利用するしかない。
シーコンと空港
サイズの小さいオーストリッチのOS-500であれば背中に背負う強者もいるらしいが、個人的には、国内であればヤマトの空港宅急便を利用して、ホテルまで輪行袋を配送したあとは、自走でホテルに行くのがベストだと思ってる。

しかし、やはりロードの「(事実上)駐輪不可」という制限事項が一番厳しい。

まずは宿泊。
自転車inホテル
「室内に自転車を持ち運んではいけない」と定めている施設は意外に多い…というかむしろ多数派だろう。よって無計画に走って日が暮れたら適当やホテルや漫画喫茶に泊まるなどは厳しいのだが、事前に宿を手配し、室内に自転車持ち込みOKか調べるのは本当に面倒くさい。

「どの宿であれば自転車を持ち込みOKか」という情報が書籍化されていることが、逆説的にそれがいかに一般的ではないかを示していると思う。

日本は自転車後進国だから仕方ない…のではなく、実は室内に土足で上がりこむ欧米のホテルですらNGという事もある。俺の場合、ちゃんと予約する際に質問してOKという言質を取っていたのだが、入口を過ぎた所で女から「Sir, don't bring your bike inside」と言われて心の底から吃驚した。

日本ですら自殺行為なのに米国で屋外駐輪なんてできる訳ねーだろクソアマ、あのときメールでOKといった担当者出せと思ったが、そういう交渉できるほどの英語力はないので、その場で全ての予約キャンセルをして別のホテルに移ろうとしたら、なんか支配人みたいなのが出てきて丸く収まった。

そして、仮に宿泊できたとしても、ロードでは滞在先の足にならない。駐輪はごく短時間しかできないから。

食事、観光、買い物と、滞在先で外出することは実に多いというか、むしろそれがメインなのだが、ロードバイクが使えない以上徒歩やタクシーに頼るしかない。ホテルによっては自転車のレンタルも可能なのだが、これまでの経験ではスポークやサドルが破損した控え目にいってもゴミレベルの物を貸される事がままある。

地域によってはレンタサイクルが発達してるが…、毎回移動するたびにこれを借りるのも手間だし、移動範囲がポートの設置してるエリアに限定されたりする。
レンタサイクル
以上のことを踏まえた結果、新車として折り畳みが欲しい。

輪行は格段に楽になるし、袋に入れておけばスーツケースと同様の扱いになるはずから、どこに持ち込んでも文句は言われないだろう。値段もロードの1/10~1/20程度なので駐輪もしやすい(正確に言うと盗まれるリスクや盗まれた時のダメージが相対的に低い)。

もちろん、折り畳みは輪行や駐輪に有利とはいえ、以下の部分は否めないと思う。
  • 飛行機だと機内持ち込み手荷物にできなきゃある程度の輪行ケースが要る。
  • ブロンプトンとか20万超えする物はやはり盗まれやすそう。
  • 新幹線ではやはり最後列を確保しないといけないっぽい。
あとのデメリットは、まぁ走行性能は下がるはず。ただ、普段ロードに慣れてるときに別の自転車に乗るときに感じるのがポジションの差。落差ゼロどころか、サドルを最大限に上げてもなおハンドルより低いケースすらある。

だからポジションさえ出せれば、ホイール径や変速で劣後しても、そこそこ走れる可能性はあるのではないか。それに俺が一番走っていたときは、アルミのESCAPE RXでホイールも鉄下駄、落差もゼロに近かった訳だし。

正直、ロードと比べたら完全に門外漢の分野だし、そもそも折り畳みに乗ったことすらないので、圧倒的に情報が足りていない。ただ現物を見るとやっぱ20インチは大きいなと思う。
20インチ
地味に奥行きが大きいというか…。折り畳み自転車なのにコンパクトじゃないというのは本末転倒じゃねって気がしなくともない。

これが16インチまで下がると、お手軽なサイズになる。
16インチ
もう14インチになっちゃったらどんだけすごいんだろうと期待してしまう。

今のところ、つい先日発売されたばかりというダホンのK3に食指が動いてる。
20180607K3_01_K3_RedBlack_487
14インチにして外装三段変速。重量はペダル入れても8kg台。ギアが前53の9-11-17ってどうなんだと思ったが、700Cの常識とはまた違うんだろう。

当初はシングルギアや内装変速はNG、伊豆大島ぐらいは走れるギアは欲しいので外装で11速化しようと思っていたが、それだと20インチばかりになってしまうので厳しいかなと。

ブロンプトンだとロングアームのキャリパーブレーキなんだけど、ダホンだとVブレーキがついてる事が多いので、その場合はキャリパー化したい。制動力とかレバー比とか色々とあるけど、Vブレーキはセンタリングなどの調整に手間が掛かるから難。

あと、この手の安い自転車は、オクタリンクのBBがついてる事が多いのが、あれは250g~350gと異様に重い上に、外すときにコッタレス抜きが必要で舐めたらクランク破壊が必要になるという、控え目にいってもゴミ。ここは真っ先にBSAに変更かな。

と、このように妄想してるだけでも楽しくて仕方ない。

この調子だと年内に本当に買ってしまうかもしれないが、ただまあ旅行しない理由は足がない以外にも複数ある訳で、結局はほとんど乗らないまま来年の今頃はe-bikeが欲しいとか言ってるのも容易に想像できる。