エモンダディスクのスルーアクスルは両側がφ12x1.75mm(いわゆるMaxle)という規格になっており、適合する市販品がフロントだとまだないんじゃねと思っていた。Carbon Tiの中の人に寸法情報など送りつけて問い合わせたら「今秋以降に出すかも」みたいな感触だったので、それまで我慢するかと思っていたのだが…。

実は、Shift Upというフランスのメーカーが幅広い規格でスルーアクスルを展開していて、その中にもエモンダ(ひいてはトレック全般?)に適合するものも含まれていた。

http://www.shift-up.eu/

ラインナップも感心するが、公式に親切なチャートが用意されていたりするので、ピッチゲージがなくてもこれを見れば適合するものが分かるはず。

Axle   Shift Up
他にも公式サイトでセレクトボックスを選ぶだけでお目当てのスルーアクスルを探し出せるThe Robert Axle Projectいうメーカーも有ったりするし、なんでもっと早くこの2つに辿り着けなかったのか、自分の情弱っぷりを改めて思い知る。
Shift UpよりもThe Robert Axle Projectの方がリーズナブルで、丁度キャンペーンをやっていた事もあり、値段は送料込み2本で72$だった。ただ重量的にはそこまで軽くはなく、フロントが公称31gでリアが公称42gの合計73g。これはRWSより重い。

それに比べて、Shift Upのはフロント23.3gでリアは30.4gと非常に軽い。この重さ自体はCarbon Tiと同じぐらいだが、あっちは1本85€のキチガイ価格。Shift Upは送料含めても2本で107€程度。まぁ代理店経由の販路を抱えてるCarbon Tiと値段で比較するのはフェアじゃないかもだけど。

どうせ買うなら良い方だなと思ってShift Upにしたら11日程度で届いた。
    La Poste
公式サイトで直販していて日本向けに比較的安い値段でトラッキングつき発送もしてくれるので、下手な海外通販よりは使いやすいかも。

購入したのはX12 100 Maxle L123X12 135 Maxle L168
Shift Upスルーアクスル
この手の六角ネジで締めるタイプは、重量や防犯などのメリットはあるものの、着脱にはアーレンキーが必要になるので、たとえレースに参加しない人間でも手間が掛かることは確かに認めざるを得ない。しかもShift UpはフロントはM4、リアはM6と径が異なる。

付属品のRWS(もどき)にそこまで大きな不満はないし、むしろレバー機構の秀逸さは触れば分かるのだが、とにかくエモンダの右から差すという仕様がリムブレーキの常識から見たらアウト(ディスクだと結構あるのだが)。
ボントレガースルーアクスル
それがこのタイプに替えることで目立たなくすることができる。規定トルク以外の印字はちょっと余計だが。
Shift Upスルーアクスル
あとShift Upは頭の裏側がフラットになっている。
Shift Upスルーアクスル
RWSの場合は良くも悪くもエンドに喰い込んで強度を増すというクイックスリリースと同じ仕様なんだけど、スルーアクスルはそもそもスレッドがあるから不要なんじゃねと思っていた。

別にこの部分の塗装が幾ら削れようとどうでもいいんだが、何故かリアとは異なってフロントはマスキングしないフレームセットも少なくないので、最終的には割れて周囲の塗装を巻き込む可能性がある。
マスキングされてないエンド
そういう意味では締め込んだら痕がつくにしてもShift Upの方が好ましいとは言える。

リアに関してはなんか締めるとき抵抗感じるなと思ったら塗装が出口に乗っていたらしく、純正よりアクスルがやや長い事もあって、その部分とアクスル側が削れてやっと貫通した。
リアのアクスルが余ってる
付属のワッシャーを挟んで厚み調整するべきかもしれないが、スルーアクスルはそもそも多少長めの物を買うことで拡張性(ライト、ディレイラーガード、カメラなど)を担保する選択肢もあるべきだから、これはフレームセットの品質が相変わらず良くないと思う。

改めて重量を比較してみると…

付属品のボントレガー(作ってるのはDTっぽい)のやつは112g。
ボントレガースルーアクスル
ターマックのディスクだとレバータイプと六角タイプの二種類が付属するらしいが、エモンダは軽量フレームを自称するのにこれしかついてこないのは残念。

それに対してShift Upは53g。
Shift Upスルーアクスル
スルーアクスルはレバーを廃することで2本合わせて概ね70g前後に軽くできてる市販品が多いが、Shift UpとCarbon Tiはその中でも更に軽い。

ここまで軽くできた背景には、テーパーになってることも関係してるのかもしれない。
Shift up
もちろん超軽量クイックリリースと比べたらまだまだ重いが、あっちとは性能差がありすぎるので、強いて言えばナカガワのエンドワッシャー(公称28g)と合算した上で比較するべきだと思う。

というわけで、約60gの軽量化に成功した訳だが、これでも当初目標としていた6.3kg台には届かないっぽいのは残念。

いやそれ以前に、エモンダのスルーアクスルは右から差す仕様だとかレバー無しタイプにすれば軽くできるとかに気づいたのは昨年の段階だったはず…。そして今は翌年の7月。

組み上げるまでのボトルネックではなかったにしろ、それにしても時間が掛かり過ぎだな。